こんにちは!けいです。
今日は、犬に多い病気について説明します。
わかりました。
よくある病気をピックアップします。
お家で注意することもお伝えしますね。
外耳炎
一番多いのは、マラセチア菌という皮膚や耳にいる常在菌が増殖して起こる外耳炎です。
軽い場合は点耳で治りますが、重度の場合は抗生剤やステロイドを使用して治療します。
外耳炎を何度も繰り返すと耳道が狭くなり、さらに炎症が起こりやすくなるという悪循環を繰り返します。
お家で注意すること
頭をよく振っている
首をかしげる動作を頻繁にしている
耳の後ろあたりをいつも掻いている
耳の中の臭いがきつくなる
耳から茶色や薄い黄色の分泌物が出ている
皮膚疾患
一番多いのは、膿皮症といって細菌の感染によって皮膚炎を起こす病気です。
アレルギー性の皮膚炎や、マラセチアという犬にいる常在菌が異常に増殖して皮膚炎を起こすこともあります。
皮膚疾患は、原因がはっきりすれば抗菌剤やシャンプー療法、食事療法などで治ります。
しかし、内分泌疾患や肝疾患など他の原因が皮膚に症状として出てくることもあり、アトピー性皮膚炎のように体質的な皮膚疾患の場合もあります。
シニア犬の場合は、皮膚の腫瘍の場合もあるので、自己判断で通院をやめたりしないでくださいね。
お家で注意すること
過剰なシャンプーやケアをしない
脂肪分や食品添加物が多いおやつを与えないようにする
特定のものを食べたあとにかゆみや赤みがでないかチェックする
タバコの煙や香水なども注意
どんな時に皮膚の状態が悪化するか記録する(お散歩に行った後いつも目がかゆくなる、
シャンプーの後皮膚が赤くなるなど)
消化器疾患
つぎに多いのは嘔吐や下痢などの消化器疾患です。
嘔吐
犬は、胃の構造上嘔吐しやすい動物です。
空腹時に胃液を吐く、慌てて食べて吐き戻すなどの症状がたまにあるという程度であれば、大きな問題になることはありません。
しかし、そのような症状も毎日続くのであれば何か異常があると考えられます。
嘔吐の原因は様々です。食事の内容が合わない、胃腸の動きが少し悪い、などすぐに改善できる原因から、ウイルスによる感染症、腎不全や肝疾患などの内臓疾患、異物による腸閉塞や腫瘍など深刻なケースもあります。
犬の一日は人に換算すると4日~7日です。
二日続けて嘔吐する場合は1週間吐いていると同じことなので、早めに診察を受けることが大切です。
子犬に圧倒的に多いのは誤飲や誤食で、子犬はなんでも口にするので注意が必要です。
食べると危険なもの
玉ねぎ・ネギ類・ニンニク・ニラ
→赤血球を壊して貧血や血尿を引き起こす。
チョコレート
→心拍が早くなり、よだれや神経症状などを引き起こす。
ブドウ(干しブドウも含む)
→腎不全になる可能性がある
鳥の骨
→中が空洞なので割れると先端が胃や腸に刺さる可能性があり
その他によくあるケースとしては、トウモロコシや桃をそのまま与えて、芯や種で閉塞を起こすことです。
食べ物の他、アルミホイルを丸めたもの、おもちゃ、キッチンペーパーなど、
ふと目を離したときにあっという間に食べてしまったという話はよくある話です(泣)
お家で注意すること
台所など食材がある場所に立ち入らせない
食べ物は蓋つきのものに入れる
お散歩時の拾い食いにも注意
靴下やハンカチなどで遊ばせない
おもちゃは飲み込める大きさのものを与えない
観葉植物や花は毒のあるものがあるので、調べてから置く
タバコ・薬を置きっぱなしにしない
誤飲・誤食をしたら動物病院で吐かせる処置をします。
確実に吐かせられるのは2時間以内までで、それ以上時間が経過していると催吐処置が難しい場合もあります。
針や焼き鳥の串など吐かせると危ないものもあるので状況によっては、内視鏡や開腹手術になってしまいます。
口にくわえたものを離して、ご褒美をあげる「離せ」を教えて、
子犬の誤飲を防ぐしつけもやっておくとよいと思います。
テーブルの上にのせておいたから大丈夫・・と思っても椅子の上にのって食べちゃった!
という事故もよくあるのでくれぐれも注意してあげてください。
下痢
下痢も嘔吐と同じくらいよくある症状です。
そして、嘔吐と同じ様に色々な原因があります。
過食や寄生虫や細菌による下痢など原因が特定しやすいものから、ウイルスによる感染症、自己免疫の反応による炎症性腸疾患、腫瘍、異物など深刻なものもあります。
下痢をしたら、まずは半日ほど絶食してお腹を休めます。(子犬の場合は低血糖になることがあるので、すぐに病院に連れていくことをお勧めします)
次の食事の際には、普段与えているものをやわらかくふやかして少量与えます。
食欲や元気があり、嘔吐など他の症状もなく、このような処置ををして下痢がおさまればお家で様子をみてもよいと思います。
この処置で下痢が収まらず続く場合や、食欲不振、嘔吐などの症状が出てきたら早めに動物病院へ行きましょう。その際には便をもっていくとよいですね。
量は親指の先くらいでOKなので、サランラップなどに包んでなるべく新鮮なものを持っていくとよいでしょう。
お家で注意すること
ドッグフードはいつも同じものを与える
人間の食事を与えない
脂肪分が多い加工食品のおやつを与えない
フードは量を量って与える
動物病院ではまず検便をします。
原因や症状に応じて抗生剤や下痢止めの投薬、脱水がひどければ点滴などの治療をします。
長引く下痢は血液検査、レントゲンやエコー検査、場合によっては内視鏡で腸の病理組織検査等の精密検査を行います。
低血糖<子犬に多い>
血糖値が下がりすぎてしまい、ぐったりして動けなくなる、けいれん発作を起こすなどの症状です。症状が進むと昏睡状態になります。
子犬はエネルギーをほぼ食事に頼っていて身体にストックする部分が少ないので、小型犬や食の細い子は要注意です。
生後6か月くらいまでは食事を3回に分けて与えることが理想です。
緊急時に備えて、動物病院でブドウ糖をもらっておくと安心です。
膵炎<成犬・シニア犬に多い>
膵炎は急性膵炎と慢性膵炎があります。膵臓は脂肪を分解する消化液を分泌します。
急性膵炎は、この膵液が膵臓そのものを溶かしてしまう病態で、激しい腹痛や嘔吐、下痢などの消化器症状を引き起こします。悪化すると命にかかわる病気です。
原因は過食や肥満、高脂肪の食事、クッシング症候群という内分泌の病気、遺伝的素因もあります。
慢性膵炎は激しい消化器症状ではなく、長く続く原因不明の嘔吐や下痢、腹痛などが主な症状です。
膵炎の診断は血液検査やエコーを行い、治療は低脂肪食に食事を切り替え、症状に応じて点滴や抗生剤の投与、嘔吐や下痢を止める対症療法を行います。
膵炎はいったん治っても再発することが多いので、一度膵炎になったワンちゃんは低脂肪食を継続することをお勧めします。
まとめ
この記事では、犬によくある病気をピックアップしてまとめました。
飼い主がペットのちょっとした異変に早く気づく→早めのケアや治療をする
ということがあなたのペットの命を守ります。
参考にしていただければ嬉しいです!