こんにちは!
けいです。
そろそろ梅雨入りのこの時期、 雨の日が多くなってきますよね。
必然的にワンちゃんの身体も汚れやすくなります。
何かコツがありますか?
では、今日はお家でのシャンプーについて色々解説しましょう!
この記事をサクッとまとめると
【そもそもシャンプーって何のためにやるの?】
皮膚のコンディションを整えて、犬が快適に過ごすため
犬の皮膚は薄く、紫外線や乾燥、病原体の感染などの外部からの刺激に弱い
【犬の被毛には種類がある】
大きく分けてシングルコートとダブルコートの2種類
シングルコート
⇒しっかりした上毛(オーバーコート)のみ
毛が抜けづらく伸びていく特徴あり
ダブルコート
⇒上毛+保温・保湿の役割をする下毛(アンダーコート)
換毛期が年2回あり
【シャンプーの頻度、うまく洗えるコツ】
市販のシャンプー剤であれば2週間は間隔をあける
たらいやベビーバスの中で洗う(つるぽかという入浴剤で下洗いすると臭いや汚れが取れる)
ベタつく脂っぽいところは、乾いた状態で犬用クレンジングオイルで部分的に汚れを落とす
とにかく泡で洗うことを心掛ける
目次
そもそもシャンプーって何のためにやるの?
答えは「可愛くなるから!」ではなく
「皮膚のコンディションを整えて、犬が快適に過ごすため」です。
犬の被毛(=毛)は、体温調節の役割があります。
また、犬の皮膚は人間の皮膚の1/2~1/4の薄さしかないので、
紫外線や乾燥、病原体の感染などの外部からの刺激に弱いのです。
犬のデリケートな皮膚を守るためにも、被毛(=毛)を
きれいに保つのはとても大切。
シャンプーやカット、ブラッシングなどでしっかりケアすることで
皮膚病の原因菌が増えるのを防止したり、
湿気の多い時期や、暑い時期を快適に過ごすことができます。
ダウンジャケットを常に着ていると同じと考えてみて下さいね。
この際だから全部プロにお任せでOKじゃないの?
確かに、お家で犬を洗うって本当に手間がかかりますし、大変です。
でも、私個人の意見としては、お家でシャンプーができるように
小さい頃から少しづつ慣らしていくことをお勧めしています。
その理由はこちら
犬が飼い主に身体を触られることに慣れる
皮膚炎などの病気に気づきやすい
セルフシャンプーをすることで皮膚の状態を調子よく保てる
歳をとったり病気になるとトリミングサロンで断られることもある
犬の被毛には種類がある
突然ですが、質問です!
皆様は、「目の周りの毛が伸びてどこに目があるのかよくわからない」柴犬や
逆に「柴犬のように毛がモフモフに分厚い」ヨークシャテリアを見たことがありますか?
実は、犬の被毛には種類があるのです。
大きく分けてシングルコートとダブルコートの二つに分かれます。
シングルコート:上毛(オーバーコート:表面側のしっかりした毛)のみ。抜けにくく、常に伸びる
上毛(オーバーコート)は皮膚を守る役割があり、換毛期がない
人間の毛のサイクルのように毎日少しづつ抜けて生え変わるのに時間がかかる
代表的な犬種:チワワ、プードル、ヨークシャテリア、マルチーズ、ミニチュアダックスなど
毛が伸びるので定期的なトリミング(カット)が必要
ダブルコート:上毛(オーバーコート:表面側の毛)と下毛(アンダーコート:内側の毛)がある
アンダーコートはフワフワしたやわらかい毛で、皮膚の保温や保湿に役立つ
だいたい半年に一回くらい、毛がたくさん抜ける換毛期がある
代表的な犬種:柴犬、フレンチブルドッグ、ゴールデンレトリバー、ボーダーコリーなど
毛は伸びないが、抜けやすい
ブラッシングやシャンプーなどケアは必要です!
シャンプーのやり方や頻度、うまく洗えるコツ
頻度
犬の皮膚は、表皮(一番外側の細胞組織)が人間より薄いので、
毎日洗うのはお勧めできません。
文献によると、犬を洗って4日くらいで
犬独特の臭いがでてくるというデータがありました。
市販のシャンプーは洗浄力が強いものが多いので、
その頻度でシャンプーすると皮膚を傷める可能性があります。
ご自宅で洗う場合は多くても2週間に一度くらいの頻度がいいと思います。
抗菌と保湿が一緒にできるシャンプーなら
3日に一度くらい洗えるものもあるので、
かかりつけの動物病院で相談してみましょう!
洗い方
プロのお手本動画です!
手順
①ブラッシングして毛のもつれをとかしたり、余分な毛を取り除く
②全身を濡らす(お湯やシャワーの温度は38度前後の少しぬるめで)
③シャンプーを泡立てて泡で顔以外の全身を洗う
④顔周りは最後に洗う
⑤しっかりすすぐ
⑥バスタオルでしっかり水分をふき取る
⑦ドライヤーで根元から乾かす
上手く洗えるコツ
たらいやベビーバスを使う
ご自宅で洗う場合、お風呂場で洗うことが多いと思います。
サロンや動物病院では深いシンクの中で洗うので、
犬が逃げ回る・・ということはありませんが、
お風呂場の洗い場では犬が逃げ回ったり、滑って危なかったり・・・(泣)
たらいを使えば動きを封じることもできる上に、入浴剤を入れて薬浴もできます。
たらいに「つるぽか」という人間用の入浴剤を
既定の量で薄めて入れて下洗いすると臭いや汚れがスッキリ取れますよ。
注意:つるぽか以外の人間用の入浴剤は使わないで下さいね。
犬用のクレンジングオイルを部分的に使う
口の周りやあごの下、足先などベタベタして脂っぽい汚れがついているところは
全身を濡らす前の乾いた状態で
犬用のクレンジングオイルで下洗いしてから洗います。
フレンチブルドッグの患者さんのあごの湿疹がかなり改善しました♪
とにかく泡でやさしく洗う
泡立てスポンジを使ったり、
洗面器にシャンプーの原液を入れてシャワーを勢いよくかけて泡を作ります。
たらいの中でシャンプーを泡立てて
外国人の入浴シーンの様に(?)泡で洗うのもOK。
泡で洗うことで汚れも落ちやすくなるし、すすぎ残しも防げます。
まとめ
自宅で犬を上手に洗うのはなかなか大変です。
私も、職場のトリマーさんに何度もコツを教えてもらいました。
若くてエネルギーが有り余っている子やシニア犬などは、
ドライヤーの途中で身体が冷えない程度にトイレ休憩したり、
自由にさせたりすると良いみたいです。
また、タオルドライをしっかりすることで
ドライヤーをかける時間が短くできますよ。
もともとは人間用の入浴剤。肌がつるつるになります。
消費期限が短いのだけが難点!犬用に使うときも既定の量で薄めて使ってね。
わたしはずっとこれを使っています。
量が少ないけど部分洗いしか使わないので結構もちます。