こんにちは!
けいです。
最近は犬よりも猫を飼っている方が増えてきました。
(一社)ペットフード協会が実施している全国犬猫飼育実態調査でも2017年以降、
猫の飼育頭数が犬を上回っています。
何もしなかったら毛玉が出来ちゃって大変!!
では、今日は猫ちゃんのお家でのお手入れの仕方についてお話しますね。
この記事をサクッとまとめると
【猫の毛ってなんでこんなに抜けるの?】
猫の毛は、主毛(トップコート)と副毛(アンダーコート)があり
一定の長さまで伸びて、生え変わるというサイクルを繰り返している
副毛(アンダーコート)は年二回の換毛期に一斉に毛が抜け生え変わる
【猫にシャンプーは必要?お家でのお手入れは?】
猫は濡れるのが嫌いで、自分で身体を舐めてきれいにするので
無理にシャンプーをする必要はない。
お家でのケア
ブラッシングをしっかりやる
室内飼いの猫は爪切りをする
なるべくプロにお任せしたほうがよいケア
シャンプー:自宅ではドライシャンプーの活用や固く絞った濡れタオルで拭く程度で
肛門腺を絞る:慣れないと大変。肛門嚢液があまり溜まらない猫もいる
【猫によくある皮膚病】
アレルギー性皮膚炎:抗原(ノミや花粉など)に反応して、皮膚にかゆみや湿疹などの症状がでる
ストレス性脱毛:ストレスが原因で、猫が身体の一部を繰り返し舐め続けることによっておこる
ニキビ(猫ニキビ・猫ざそう):汚れやすい下顎にニキビの様なものができる
尾腺炎(スタッドテイル):尾のつけ根が丸く膨らみ、皮膚の表面が脂っぽくなったり、脱毛する
猫の毛ってなんでこんなに抜けるの?
猫の毛の構造
毛包から最大で6本の主毛(トップコート)が生えている
その周りを2種類の副毛(アンダーコート)が包んでいる
⇒副毛は保温の役割をしている
猫の毛は、主毛(トップコート)も副毛(アンダーコート)も
一定の長さまで伸びて、生え変わるというサイクルを繰り返しています。
更に副毛(アンダーコート)は季節の変わり目に一斉に生え変わるので
換毛期(だいたい春と秋)に大量に毛が抜けます。
今は室内飼いの子が多いので、一年中毛が抜ける傾向があります。
猫にシャンプーは必要?お家でのお手入れは?
猫は濡れるのが嫌いで、自分で身体を舐めてきれいにするので
無理にシャンプーをする必要はないと言われています。
シャンプーするケースもあります。
【自宅でのケア】
①ブラッシング
基本的には一日1回は行う
皮膚を傷めない様に優しくブラッシングする
子猫の頃から少しずつ慣らす
嫌がる場合は一度にではなく、顔、身体、足など場所を分けて少しずつ
長毛の猫は特に耳の後ろやお腹周りなどに毛玉ができやすい
猫ちゃんの好みのものを選ぶといいですね!
毛玉を切ろうとして皮膚をハサミで切ってしまうことがあるので、
毛玉ができてしまったら無理せず
動物病院やトリミングサロンに相談しましょう!
②爪切り
室内飼いの子は引っかかれない様に爪を切っておきます。
切り方は下の絵の様に、指先を握って爪を出して先端を切ります。
血管があるので深く切りすぎると出血するうえ、
痛がって暴れて危ないので最初は「1本だけ先端を切る」など
ゆっくり慣らしてくださいね。
その場合は大きめの洗濯ネットに猫ちゃんを入れていただくと、
猫ちゃんを怖がらせずに切れます。ぜひぜひ入れてきてくださいね!
ちなみに・・外に出る子は爪を切るといざというときに逃げられないので
切らないこともあります。
【なるべくプロにお任せしたほうが良いケア】
①シャンプー
基本的にはご自宅でのブラッシングをまめにやっていただくのが一番です。
お家でのケアは洗い流す必要がないドライシャンプーの活用や
固く絞った濡れタオルで身体を拭いてあげるのがおススメ。
基本的には猫ちゃんが怖がらない様に、鎮静剤を注射します。
猫ちゃんは眠った状態で、シャンプーしたりバリカンをかけたりします。
何度も鎮静をかけてシャンプーやバリカンをかけるのは猫ちゃんにも負担なので、
お家でのブラッシングをぜひ頑張って欲しいです!!
・・・たまに、お風呂が大好きな猫ちゃんもいます。
以前わたしが飼っていた猫は
わたしがお風呂に入っていたら浴槽に飛び込もうとしたことがありました(怒)
この子です。
小さい頃からお風呂に浸かるのが大好きな、変わったニャンコでした。
②肛門腺を絞る
猫には、肛門の左右に肛門嚢(腺)という袋状のものがあります。
通常は排便をした時などに肛門嚢の中身の分泌物(肛門嚢液)は排出されますが、
何らかの要因で排出されず、溜まりすぎてしまう猫ちゃんがいます。
溜まりすぎると、肛門嚢が肛門嚢液でいっぱいになって、
最終的には破裂してしまい、皮膚の表面に穴が開いてしまうことがあります。
おしりを床にこすりつけたり、便が細くなるなどの症状が見られた場合は
肛門嚢に肛門嚢液が溜まっている可能性があります。
ご自宅で、肛門にティッシュペーパーを当てて肛門の左右を押す感じで
肛門腺を絞るという方法もありますが、
猫ちゃんは嫌がる子が多いです。
肛門嚢液は独特の臭いにおいがあり、お家でケアするのはちょっと大変・・・。
猫によくある皮膚病
アレルギー性皮膚炎
抗原(花粉、カビ、食べ物、ノミなど)に反応して、皮膚にかゆみや湿疹などの症状がでる。
特に多いのはノミアレルギー性皮膚炎で、
背中や尾の付け根あたりに湿疹がでて、強い痒みを伴う。
治療⇒血液検査等で原因を突き止め、なるべく抗原に接触する機会をなくす。
症状がひどい場合はステロイドや抗生剤などで対症療法を行う。
ストレス性脱毛
環境の変化や運動不足、避妊手術後のストレスなどで
猫が身体の一部を繰り返し舐め続けることによって脱毛したり、舐めすぎて皮膚炎を起こす
治療⇒原因を可能な限り取り除く。
精神安定剤やフェイシャルフェロモンF3類縁化合物のスプレー(商品名:フェリウェイ)を使用する
ロングセラー商品ですが、効果の有無はその子によって違うので
試してみないとわからないのが☆一つマイナス点。
ニキビ(猫ニキビ・猫ざそう)
下顎の毛が抜けて赤くなったり、黒っぽい点状の汚れが付く。
下顎は猫の舌が届かず、身づくろいしても汚れやすい上、エサがついて不潔になりやすい。
細菌感染すると毛包が膿んでしまうこともある。
治療⇒下あごの毛を刈って消毒をする。皮膚を清潔に保つ。
尾腺炎(スタッドテイル)
尾のつけ根が丸く膨らみ、皮膚の表面が脂っぽくなったり、毛が抜けて分泌物がでる。
尾のあたりは脂を分泌する腺が集まっているため。繰り返すことが多い。
治療⇒猫ニキビと同じように消毒し、清潔にする。
余分な皮脂を取り除く薬用シャンプーで部分的に洗う
まとめ
そもそも猫は、押さえつけられたり、無理強いされたりするのは大嫌いな動物です。
猫ちゃんのケアは「嫌がらない様に少しずつ慣らす」「無理強いしない」
というのが一番。
お互いが快適に過ごすための工夫を考えてみて下さいね!
最後に、ドライシャンプーのお勧めをご紹介します。
私の勤務先でも使っています。
おしり周りを拭くのにも便利ですが、内容量が少ないのですぐなくなるのが難点(泣)