こんにちは!
けいです。
新しい年が明けて、みんなウキウキ♪
そして・・・動物病院も年末年始は休診が多いのですが、
そんな時に限って具合が悪くなるのがペット達(泣)
年中無休、そして夜間診療も行っていた動物病院に勤務した経験を踏まえ、
注意喚起も含めてこの記事を書きました!
この記事はこんな方にむけて書きました
- 動物病院がお休みの時に限って愛犬にトラブルが・・(泣)
- ありがちなトラブルの応急処置を知りたい!
骨折(特に前肢)
このコロナ禍で、新しくペットを飼い始める方が増えました。
(一社)ペットフード協会が行っている令和2年度の全国犬猫飼育実態調査によると、
犬種別の飼育頭数の1位はトイプードル。
トイプードルに一番多い病気・怪我は「前肢の骨折」なんです!
<骨折の原因でよくあるパターン>
室内:ソファーやベッドから飛び降りた
足元にいるのに気づかず踏んだ
抱っこしていて飛び降りた
屋外:車から降りようとして飛び降りた
キャリーケースのドアに挟んだ
トイプードルの前腕の骨は非常に細く、
上記の様なちょっとしたことで簡単に折れてしまいます。
骨折の場合は、すぐに治療が必要です。
治療は、レントゲンで骨折箇所を確認し、
基本的にはプレートで固定をする外科手術を行います。
骨折直後にその場で出来る応急処置は、まずは安静にさせること。
骨折した部位に触れられると非常に嫌がるので、仮固定などは不可能です。
骨折しているか判断できなくても、足を地面に着かずに浮かしている様なら
すぐにキャリーケースなどに入れて落ち着かせて、動物病院を受診しましょう。
<骨折を防ぐために>
ソファー等から飛び降りない工夫をする
車の移動はキャリーケースの中に入れる
椅子などの上に置いたまま離れない
家事など用事があるときは、サークルに
入れるなどして足元をうろつかせない
下痢や嘔吐
特に多いのはお正月だからと、普段食べないものをたくさん与えたり、
普段と生活パターンが異なるストレス(旅行や人がたくさん家に来るなど)で
消化器症状を起こすケースです。
この様な場合は、半日~1日絶食してお腹を休めることで回復することがあります。
下痢や嘔吐があると水を飲みたがることが多いので、
水を与える際は、少量を一日5回くらいに分けて与える様にしましょう。
ただし、子犬は低血糖を起こす可能性がある上、脱水症状は命に関わるので
病院に連れていきましょう。
<緊急性がある消化器症状>
下痢や嘔吐が何度も頻回に続き、ぐったりしている
➡すぐに治療が必要です!(急性膵炎、腸閉塞などが考えられます)
誤飲・誤食
誤飲誤食は、夜間救急でも非常に多い症例です。
特にクリスマスやお正月の時期は、ご馳走が並ぶ時期なので要注意です。
犬は、時には人間の予想を上回る行動をします。
そして、何度も同じことを繰り返します(泣)
「テーブルの上に置いておいたチョコレートのお菓子を、
椅子の上に乗って全部食べてしまった」
「焼き鳥を串ごと飲み込んだ」
「クリスマスにプレゼントしてもらった指輪を飲み込んだ」
「床に置いてあった野菜(玉ねぎ)を食べた」
「落ちていた柿を丸のみした」
誤飲や誤食の場合、飲み込んでから吐かせられるのは2時間~長くて6時間くらいで、
時間の経過とともに、催吐処置は難しくなります。
また、焼き鳥の串や針、長い紐状のものなどは吐かせると食道に引っかかって
危険なので全身麻酔下で内視鏡を使って取り出します。
そして、柿やリンゴなどを細かく切らないで与えると食道にひっかかることがあり、
これも内視鏡で胃の中に押し込んで通過させる処置が必要です。
誤飲や誤食は、とにかく飼い主が気をつけるのが一番の対策です。
<誤飲や誤食対策>
食べ物はしっかり戸棚や冷蔵庫など開けられないところにしまう
飲み込みそうな大きさのものは与えない様にする
拾い食いの癖がある子はお散歩時にも目を離さない様にする
ゴミ箱はフタがあるものを使用する
また、催吐処置は自分で行わずに、動物病院にお願いしましょう。
誤飲したら時間が経過すればするほど吐かせられなくなる上、
殺鼠剤などの毒物などの場合はどんどん体内に吸収されてしまうので、
「誤飲したらすぐに病院へ!」と覚えていてくださいね。
ただし、内視鏡はすべての動物病院にあるわけではないので
緊急時に診てもらえる病院について、
普段からかかりつけの動物病院の先生に相談することをお勧めします。
困った時のお助けサイト
もちろん、かかりつけの先生にご相談するのが一番ですが、
休診などでどうしてもつながらない場合は
こんなサービスもあります。
24時間、365日獣医師が電話で相談を受けてくれるサービスです。
事前登録が必要ですが、必要に応じて近隣の病院や夜間救急のアナウンスもしてくれます。
また、加入しているペット保険にも
獣医師の無料相談サービスが付帯している場合があるので保険の内容を確認してみましょう。
「ワンちゃんの体重は人間に比べるとかなり少ない」ということを忘れないで
お正月休みを飼い主さまもワンちゃんも元気でお過ごしくださいね。
この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。
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