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猫の話 病気各論

【30歳も夢じゃない!?】猫の慢性腎臓病の研究について解説します

こんにちは!

けいです。

「猫の慢性腎臓病の新薬の研究」の話を

ニュースやインターネットでご覧になった方は多いのではないでしょうか?

以前このブログにも書きましたが、

猫は慢性腎臓病になりやすい動物です。

しかし、なぜ猫だけが慢性腎臓病になりやすいのか、

はっきりした原因は不明と言われていました。

しかし・・・

けい
新薬の研究をしている宮崎先生の本や記事を読んで納得!

と感動したので、記事にまとめてみました。

 

この記事はこんな方に向けて書きました

  • 猫を飼っているすべての方
  • 猫の慢性腎臓病研究の情報をわかりやすく教えて欲しい!

慢性腎臓病ってどんな病気?

慢性腎臓病は、腎臓の中のネフロン(血液をろ過、濃縮して尿のもとを作る部分)が

どんどん壊れていく病気です。

壊れてしまった細胞を元どおりにすることができないため、

少しずつ病気は進行して、腎臓の機能が低下していきます。

 

 

公益財団法人 日本腎臓財団HPより引用

 

完治はしないってこと・・・?

 

現状では、腎臓の機能の低下を検査で早期発見して

「お薬や食事の改善で残された腎臓の機能を大切に使う」

というのが治療なんです。

けい

 

「AIM」と腎臓病について

 

「AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophageの略)」は

東京大学大学院の教授、宮崎 徹先生が発見したタンパク質。

「マクロファージの細胞死を抑制する分子」という意味で、宮崎先生が命名したそうです。

 

けい
この「AIM」が猫の慢性腎臓病を治す救世主になるかもしれないんです!

 

でも、壊れた腎臓の細胞は元通りにならないんですよね?

AIMって何者ですか?

 

けい
先生の本の中に書いてあったお話を簡単にまとめてみました!

ざっくり言うと、AIMは身体にとって不要なもの

を片づけてくれる役目を担っているのです。

 

AIMとは・・・

◇マクロファージ(白血球のひとつ。病原体など不要なものを取り込んで消化・分解する働き)

から作られるタンパク質

◇生体ごみ(腎臓病の場合は尿細管内の死んだ細胞)に貼りついて

マクロファージに食べさせ、尿細管の詰まりをきれいにする

◇単独で血液中に存在するのではなく、IgMという抗体にくっついている

◇猫科のほとんどがこのIgMとの結合が離れにくく、先天的に使えない状態である

 

<急性腎障害とAIMの働き>

急性腎障害(事故や出血などで腎臓内の血流が減少)

👇

血流が遮断されて腎臓内の尿細管の内側の細胞が死ぬ

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尿細管内の死んだ細胞が尿細管を詰まらせて炎症が発生し、腎臓の細胞がどんどん壊れていく

👇

AIMを注射

👇

AIMが死んだ細胞をお掃除

👇

尿細管の詰まりが改善!

👇

急性腎障害が改善

猫のAIMの特徴・・これが慢性腎臓病になりやすい原因だった!?

ニャんですと!
何故猫と猫科の動物が特殊なのかはわかっていないそうです。

でも、子猫の頃からこのAIMを投与すれば、

猫の寿命が劇的にのびる可能性があるんですって!

けい

 

こちらもCHECK

【早期発見で目指せ20歳超え!】猫の慢性腎臓病について獣医師が解説

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AIMすごい!どこで買えるの?

宮崎先生が研究開発した猫用の新薬は、

「これから治験薬を生産しよう」という段階まで進んだにも関わらず、

このコロナ禍の経済的打撃で一時中断をせざるを得なくなりました。

しかし、一般の方々からの寄付や支援が東大に殺到し、HPを見ると

「一日でも早くAIM製剤を完成させたい」という宮崎先生のメッセージが見れます。

近い将来、「うちの子もうすぐ30歳なのよ」

という会話を聞ける日がくるかも知れませんね^^

 

  新薬研究開発者、宮崎 徹先生の本。

猫の慢性腎臓病だけでなく、人間の「治せない」とされていた病気への活用も期待!

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